『自分の中の男性性と女性性のバランス』セトちゃん便り♪(アクオン・バージョン)

一人一人の中に男性性と女性性という二つの側面を表しているエネルギーがあります。
これは性別ということではなく、自分の中の『質』と表現した方が適切だと思います。

この世界において物事はいつも表と裏、光と闇、プラスとマイナス、右と左、水と火、太陽と月・・・つまり陰陽のエネルギーで成り立っている。それがこの世界のあり方であり、
分けて存在できるからこそ、互いのエネルギーの関わり方をしっかりと体験し理解することができる世界です。

あなた方がこの世界に来る目的のひとつは『自分』というものを理解することです。
創造性に溢れた自分というものの様々な側面をより深く理解するために、このコントラストがある3次元の世界はとっても都合がよく、いわゆる学習の場として最適です。

皆さんも知っている「すべては自分の意識の反映」ということ。この世界はそのように作られているために、いつも『自分というものを周囲を通して反射してみることができる場所』です。
だからこそ、自分というものをより拡大するために、自分を知るということができるわけです。

そう、結果的にはより拡大したいのです。今までに持ち合わせていなかったような新しい物事への見方やアイデアや欲求を生み出し、更に創造性を発揮して自分を拡大していきたいというのが、あなたの本質である「創造主の望み」だということができます。

さて、あなたを形成している色んな物事があります。

あなたの体、あなたの感情体、あなたのメンタル体、あなたの魂、あなたの家族、あなたのDNA、あなたの仕事、あなたの所有物、あなたの記憶、あなたの癖、あなたの信念、あなたの夢、あなたのトラウマ、あなたのコネクション、住んでいる場所、環境、時代・・・・数え切れない物事とあなたという存在が関わってあなたという存在を形成しているわけです。

でも、元を正せば結局は「あなたの意識」ということになります。
関わるすべてはあなたの意識の反映であり、あなたという存在を軸として投射されている物事だからです。

少々乱暴に簡素化しているように思われるかもしれませんが、つまりは、『あなたを形成しているのは、あなたの意識』ということになります。

だからこそ、その意識の状態を変えるために今までたくさんのお勉強をしたり、癒しを行ってきましたね。あなたの持っている意識のパターンは、そのまま「あなた」を形成しています。

もっと平たく言えば、あなたがあなた自身に持っているイメージによって、あなたという存在が創られているということです。

そして、問題となることは、あなた方の多くは自分の意識というものが何層にもなっていて、あまりにも多くの矛盾が自分の中に存在しているために、どれが本当なのかわからず、常に「自分を模索している」という感覚を持ち続けてしまう事です。今日は「こんな自分だ」と思った翌日には、「あれ?昨日と違ってすごく落ちている」とか、
「今日はすごく調子がいいとか」または、何かをはっきりと悟ったように感じても、それが持続せず、また同じようなことで思い悩む自分がいたりして、とっても困惑します。

このやり方ではいけないのだろうか、違うアプローチがいいのだろうか、どんな事を忘れているんだろうか、私の何がいけないんだろうか、環境を変える必要があるのだろうか、仕事だろうか、人間関係だろうか、飲んでいるお茶だろうか、食べ物だろうか、気候のせいだろうか、電磁波だろうか、悪い癖があるんだろうか・・・・などなど。

そういうことを考える事に意味がないとは言わないのですが、そもそも分かっていないことがあります。

いつも私達はお伝えしていますが、「あなた方は多面的で多次元的な存在」なのです。

あなた方は心の不安定さから、どうすれば安定して安心を感じられるだろうかと考えます。
収入が増えたら安心するとか、恋人ができたら安心するとか、仕事でうまくいったら安心するとか・・・・外に安心を求めている。

でも、今言ったように、あなた方は多面的で多次元的なので、自分の意識が上がったり下がったりする度に望む事が変化し、昨日まで「そうだ」と思っていた事に疑問を感じてみたり、逆にずっと悩んでいたのに自分の調子が上がると「どうでもいいことだ」と簡単に手放せたりしています。

そういうものなのです。あなた方はいつもコロコロと動いているし、一定ではないのです。

この3次元という世界、ひとつのあり方が決められている世界。その中で多種多様な経験ができるのは、そのようにあなた方自体が多面的であり、多種多様の意識状態になり得るからこそです。3次元の世界という制限の中で、無限とも言えるあり方を経験できるということです。凄いことですね(笑)

それは、一枚の青い折り紙を手渡されて、何百通りも違うものを作り出せるというような事と同じです。あなた方にはそういう創造性と表現の自由が与えられています。それこそが、あなた方が創造主から生まれている分霊であることの証です。

あなた方は毎日、毎日、瞬間瞬間、既にそれを行っています。変化し続けているし、物事の見方も様々な見解を持っているのです。それによって体験も変化している。

ただ、あなた方はそれをほとんど無意識にやっているので、振り回されているし、ただ選択肢が無限にあるということよりも、「なんでこれはこうならないの?」ということで思い悩むのです。


大きくわけると、あなたという存在をこの世界で構成しているエネルギーは、男性性と女性性の2つであると言えます。魂にはこの2つがあります。そして、それをこの肉体を通して表現するときに、より極がはっきりと分かれて機能します。そういう世界ですし、そうした方がより自分の持っているエネルギーを理解しやすいからです。

さて、あなた方はこの世界に入って男性性と女性性というものを体験します。

ここにそれぞれの特徴を示します。ポジティブな側面です。

<女性性>
命、再生、創造、産みだす力、ヒーリング、受容、オープンさ、寛容さ、慈愛、
養育、愛、理解、直観、知恵、許し、つながり、調和、官能的、神秘、アイデア、
包容力、豊穣・・・など。

<男性性>
行動、決断、責任、力、集中力、勇気、知性、権威、変化、支援、守護、明晰さ、分析、
論理・・・・など。

これらの事をあなた方は環境を通して学んでいきます。学ぶというか、その環境によって自分なりにそれを感じ取ったり考えたりしていくのです。まっさきに学ぶために用意される環境とは? もちろん家庭であり、そこにいる家族ですね。その中でも大人であり、なんだかんだと力を持っているのは、父親や母親です。

自分の親というのは世界からみると単に無数にある形のほんのひとつに過ぎませんが、子供であるあなたにとっては、それがすべてです。

自分よりも肉体的にも優れていて、色んな事を知っていて、自分に食べ物を与えてくれて・・・ときに怖かったりするけども、そういう自分よりも優れた存在として見ているので、その大人たち(両親)がいうことや、言動というものはまるで「正しい」と勘違いしても不思議ではありません。

例えば、父親が母親にいつも怒鳴っていたとします。母親は言いたいことが何も言えずに我慢の連続だっとします。それを見ていた子供は、そういう力関係というものが「正しい」事として学習します。つまり、父親とはこういうもの、母親とはこういうものといった具合にです。

母(自分にとって女性性の雛形)のいう事はいつも否定される。
父(自分にとって男性性の雛形)はいつも自分勝手で聞く耳を持たない。

こういうことをずっと見ていたら、あなたは無意識の中である関係性の形を基盤に
持つようになります。自分の中の男性性と女性性のあり方を、両親の関係性を通して『真似』するのです。

わかりやすくするために少々極端な例を持ち出して説明していますが、本来はもっと複雑であり、色んな要素があります。

大人になっていくに従って自分のアイデンティティーが確立しつつある中で、「私はこうしたい!」などの欲求が出てきます。多くの人は親から否定されたり、支援されるよりも否定されることがあるようですが・・・。

思春期には、この親の力の作用から脱却したくて、とにかく反抗してみたり、いつも意見の対立を起こしたり、非行に走ったり、或いは、もうあきらめて嫌々親のいう事に従って進路を決めたりなど様々です。

親と離れて暮らすとか、親の事を無視して暮らすとか、色んなレベルで対処します(笑)

でも、覚えておいて欲しい事は、既にあなたの中に『その親から学んだ男性性、女性性のあり方、使い方、関係性』の雛形がしっかりあり、パターンがあるということです。

親に対する癒しを行うとき、それは親に対する恨みとか悲しみとか怒りを手放す作業をしています。それによって両親と和解したり、親との関係性を楽にすることが可能です。

でも、自分の中にいる親に対してはまだ終わってないのです。

それは、別の言い方をすれば、「自分の傾向」とも言えるかもしれませんね。

先程の例をもう一度持ち出して説明をしてみます。


母(自分にとって女性性の雛形)のいう事はいつも否定される。
父(自分にとって男性性の雛形)はいつも自分勝手で聞く耳を持たない。

こういうパターンを見続けてきたあなたは、自分の中でこれをベースにして物事を見て考え感じるという傾向になります。

「私は人生でこういうことがしたい。こういう創造的な仕事ができたらいいな。」例えばこんな感じで自分がワクワクすることを考えるとします。でも、そのすぐ後から

私の意見は重要ではない、私の創造性は意味がない、私のやりたいことは無駄。どうせ現実にならない。やるだけ無駄。などの反対意見が顔を出して、シュンっと縮こまってあきらめる。


アイデアや創造的な部分というのは女性性の部分です。
本来それを支援し、具体的に現実化するのは男性性の部分です。

しかし、あなた自身が学習してきた雛形のせいで、女性性は自由に発想することを恐れ、男性性はそれを否定することで守ろうとします。つまり、女性性は男性性に助けられるのではなく、虐げられているので、まったく安心を感じられません。何かやりたいなと思うたびにワクワクよりも不安な氣持ちになってしまいます。また、攻撃される、反対される、否定される・・・というような不安ですね。

逆に男性性は女性性の直観的な部分や自由奔放な発想などに恐れています。
本来それを信頼してそれがより現実的になるように情報を集めたり、チャレンジしていくことが支援なのですが、振り回されて危険な状態になるのが怖いので、「俺のわからない事をいうな」という感じで否定します。
男性性は守る事が役割だと思っているので、そんな自由にされたら守れないよ、仕事が少なくて済むように、大変な思いをしなくていいように、そんな自由な事言わないでくれ・・・という感じでしょうか?(笑)


夢があっても実現するための具体的な一歩が踏み出せないとか、いつも不安が優って何もできないとか後回しにする人たちの多くは、このような事が自分の中で展開されているのです。

自分がもっている望みに対して、とっても痛烈に批判したり、理由もなく「ダメだ」としたり、自分の考えを「くだらないもの」自分という存在自体を疎ましく感じたりしています。

これは、もちろんですが、あなたの存在自体は光り輝く魂なので、まったくもってアホな話です。
しかし、あなたの中にある意識の雛形、(男性性と女性性をどう使うか)が親から受け継いだ古いままであり、せっかく練習してHSやガイドの高次エネルギーを受け入れたり、新しいアイデアをたくさん教えてもらったりしていても、それらすらも、この古い雛形に従って使っているのです。

(宇宙や神様というものが信頼できず、何か宇宙に嫌われている、HSやガイドはきっと今の私を否定する・・・というような感覚がするのもこういう理由からです。つまり、自分よりも力のある場所にいる存在は私を否定するというような感じですね。きっと応援してくれているというよりは、私に試練を与えて、ときには意地悪をしている・・・・或いは、まったく聞き入れてもらえないという感覚です)


今までの世界は、男性、女性という性の違いを通してこれらを補い合ってきた・・・いいえ・・・補い合ってきたというのは少しマユツバな感じです(笑)男性は女性を養うという反面、コントロールしてきた。
女性は養ってもらうという反面、依存してきた。すごーくおおまかにいうとこういう関係でなんとか成り立ってきたということです。

しかし、今は女性も独立してバリバリやって、今度は男性化しています。
これはひとつのプロセスですから、悪い事ではないのですが、世界がまだ男性原理の世界ですから、女性が男性のようになることで社会である地位を確立するという形になっています。

すべては意識の反映です。ですから、あなた方ひとりひとりの中の男性性と女性性が
もっとお互いを理解し、より調和のとれた状態になればなるほど、この競争原理や支配に基づいた世界のあり方は変わっていきます。頼らずとも幸せに生きられて、とってもよいバランスで関係しあえる世界です。

簡単にまとめると、結局のところ、自分の中の男性性と女性性をよく理解し、そのエネルギーを正しく使えるようになることです。

正しく使うというのは、自分が望む事に自由に取り組んで実現化していくことに使うということ。

このためにひとつのアイデアとして、私達は「神聖なる男性性と女性性」の雛形となるエネルギープログラムをインプットするエクササイズを、次回のセミナーでやりたいと思います。

親からの得た雛形の代わりに、自分の中にある男性性の素晴らしさ、女性性の素晴らしさに氣がついて、それが牽制しあうのではなく、調和してサポートしあって機能するための雛形をダウンロードするということです。


以前にも何度か男性性と女性性についての特別講座なども行いましたが、ここで新しいアプローチをしたいと思います。当然の事として覚えておいてもらいたい事は、あなた方は経験を避けるためにここにいるわけではないということです。周囲で起こる事や自分自身の心の闇などをいかに避けて通れるかということをお勉強しているわけではありません。

まったく逆です。

いかにあなた方のあらゆる側面を受け入れ、統合するか、愛の中にすべてを召喚し、帰還させるかということをお勉強しているのです。

ですから、私達の紹介するエクササイズやいつもやっていることなどは、あなた方が愛に立ち返るためのものです。決してただのほほんと生きていくためのお手伝いではないのです。


歌が上手くなりたいと思ったら、歌の練習をするでしょ?
歌うということを行わないで歌う事に対して何を理解できるでしょうか?

絵が上手くなりたいと思ったら、絵を描くでしょう?
描くことを避けることをやっていても絵はうまくならないのです。

あなた方は愛せるようになりたいといいます。
愛を使うよりも、それを使わずに済む方法などを探している間は上手になりませんね。

幸せになりたいといいますよね。あなた自身を理解しないで、幸せな自分・・・・無理な話です。

なぜなら、あなたの経験は「あなたそのもの」なのだから。あなたが何をどのようにみるのかはあなた次第であり、
あなたがどういうことをして、どのように生きたいかもあなた次第であり、それをどのように制限し、可能性を広げていけるかもあなた次第であり、あなたが何をどのように体験するのかは、結局あなたの意識の反映なのだから。

あなたが自分自身を愛で満たすとき、そこから投射されるものごとはあなたにとって愛のある状態になるのです。

でも、あなたが自分の中で絶え間ないバトルをしているとき、あなたのみるものは、いつも自分に立ち向かって来る反対勢力のように見えるのです。自分のあらゆる側面を愛してください。

多面的で多次元的な自分のすべてを愛してください。本来、落ちているとか上がっているという表現もおかしなものです。それは単純にバイブレーションの違いがあるだけで、そういう表現があるというだけです。

あなたがたは何も間違っていないのです。
ただ、望む事を明確に持たないし、自分に偏った見方をしジャッジをするために、不満な状態を繰り返している・・・つまり、望まない事を選択し続けているのです。

望まない事を選択し続けているのは、あなたが悪い人だからではありません。
何かとっても大きな欠陥があるからでもありません。人よりも劣っているからでもない。

あなたにはいつもチョイスがあるということを知らないだけなのです。

そして、自分ということを小さく狭く捉えているからに他なりません。


もっともっと目を開いて、いいえ、もっとハートを開いて、いいとか、悪いとかを超越した場所から自分を見てください、感じてみてください。どんな自分も自分であるということをしっかりと受け止めてみてください。
それは「私」という表現の一部であり、あなたをあなたらしくしている部分でもあります。

もっと自由に拡大して、思い切り自分の可能性を表現していく

これは、あなたがたのもっている魂の目的です。

それをするために色んな自分の側面に氣がついて、いろんなチョイスがあることを学んで、
いろんな見方をし、体験をしていくなかで、本氣でそれができると言えるように、
本当にそうなるように練習しているのです。

わかりますか?


ではまた。                 

                     アクオンより(5次元世界のセトゥーラス)


         *このテキストを無断でコピー、転写し使用することを禁じます。著作:おとだま元氣塾 クオン