『感謝と愛が歩むべき道』 セトちゃん便り♪より
いつも何かをお話する時に、「私たちの世界からすると・・・」というようなお話をします。より本質的な側面を理解してもらうために、私たちの話をするのです。
私たちがいる場所というのは、物事の本質が「現れている」場所であり、すべてのものがまやかしや嘘がなくて、波動として表現されている場所です。
なので、取り繕うとする事もありませんし、遠慮ということもないし、恥ずかしいという事もないし、罪悪という事もなく、また孤独という事もなく、間違いと呼べるものもありません。
つまり、すべてが明らかであるために、不明瞭なものというものがないのです。魂同士の関係においても正直に感じている事や考えている事がそのまま表現されますから、何かを勘ぐったり疑ったりして、不信感を持ったり、恐怖を抱いたりすることもありません。波動という事が理解できる者同士のコミュニケーションにおいて、それはごくごく当然であり、そして、それは、言ってみれば、『無条件の愛に基づいたあり方』という事ができるかもしれませんね。
なので、私たちからしてみれば、わざわざ「感謝」や「愛」という言葉も必要ありません。波動でコミュニケーションしているわけですから、それが表現されている事がすぐに分かります。というか、それがベースにあり、この大宇宙の創造主によって生かされているという喜びを魂同士が常に共有し、共感しあって関わっているのです。
あなた方の世界は、いろんな物事を分類します。レベルわけをし、境界線を設けて、名前をつけて、自分にとって良いとか悪いとか、好ましいとか好ましくないとか、そういう基準でいろんな物事の価値を決めています。
この世界はそういう世界ですね。そういう価値観を通して学べる事がたくさんある世界なのです。
今までのお勉強を通して、ありのままを愛することや感謝する事や、謙虚さを持つ事など色々と習ってきて、日常の中で実践できるようになってきている事もあるかと思います。
先ほども言ったように、私たちの世界からすれば、愛は愛であり、それは自動的に「無条件の愛」を意味します。条件付のない、あらゆることを愛の観点から観るし、愛のエネルギーという事をあらゆる物事のベースに持っているという事ですね。
しかし、あなた方の世界においては、あらゆることがそうであるように、愛という事についてもさまざなレベル、波動の違いが生まれます。簡単に言えば、よりエゴエゴしい愛や愛情というものから、より本質的な無条件の愛まで、そのバリエーションは多様です。
私たちは、そのエゴエゴしくもなる愛情などについてダメだというつもりはありません。あなた方のできる表現の一部です。なので、いってみればそれは、『発展途中の愛』とでも言いましょうか。大人になっていない思春期の「愛」とも言えるかもしれませんね。
感謝についても同じ事が言えます。
私たちは宇宙の創造主の分霊であり、すべてのものがそこから派生して、その命をわけて頂いているのだということが実感としてあります。なので、「生かされている」という感覚がおそらくあなた方よりもずっとリアルにあると言えます。肉体や物理次元の物事に囚われていない分、幻想がなく、より本質が露骨に分かるからです(笑)
あなたが本当に何かをありがたいと感じる時、あなたのハートは開いています。そして、あなたの魂がそこにあります。そして、あなたはあなたの根源とつながっています。本当に本当に深い場所で・・・そのありがたさというものをしみじみと感じてみましょう。
その感謝の氣持ちからエゴが削ぎ落とされて、本当に感謝だけになったときに、あなたは自分の魂を思い出すでしょう。なぜなら、そのピュアで強烈な「ありがたい」という感覚は、常に魂がもっているものであり、それがあり方だからです。
あなたが真に、純粋に感謝の氣持ちで溢れるとき、あなたはあなたの魂と波動的に一致しているのです。
私たちはずっと言っているし、言い続ける価値のある事があります。それは、あなた方が向かうべき場所があるとすれば、それは、『感謝、愛で溢れる場所』だという事です。それは、あなたの魂とひとつになることを意味します。そして、より「あなた」として、ここに存在する事になるのです。
さて、私たちの世界の話をしても概念としては分かってもリアルな話ではなく、ギャップがあります。でも、ひとつの指針にして欲しいと思います。まだ遠いかもしれないけども、ピカっと水平線の淵に光る目印のような感じです。
でも、それも遠く感じているだけであって、実際は今この瞬間にも、その感覚を思い出す事ができますよ。余計な考えを捨てて、まっさらになること。ただ、感謝であれば、その感謝という感覚にフォーカスをするのです。よくよく味わい、よくよく感じ・・・・
そうですね、言葉は本当に・・・面白くもあり、面倒でもあります(笑)
皆さん、「慈しむ」という言葉を知っているかと思います。どういう意味でしょう?
辞書で調べてもいいですよ。私たちは、今、この言葉をあえてプレゼントさせてもらいたいと思います。
この言葉は、「慈愛」などにも入っている言葉であり、「大事にする」というような意味がありますね。愛する、大事にする・・・という事です。(「慈愛」はクオンさんの今のテーマになっています)
単純に何かに感謝する。例えば、自分に感謝できるようになりましょうとか、ありのままを愛せるようになりましょうとか・・・言われて四苦八苦しながら十数年?
慈愛の心をもってみましょう。つまり、自分を大事に思う氣持ちですね。あなたがこの慈しむという心で、自分にありがとうを言ったり、ありのままを愛そうとする時、それはあなたを包み込み、癒し、前進する力となり、同時に行くべき道を照らす事でしょう。
多くの人は、「ありがとう」が素晴らしい言葉だと知っています。でも、肝心なのは、そこにどんなエネルギーが入っているかですね。どういう場所からその言葉を言っているのか・・・です。
これは、何も「ありがとう」に限った話ではありません。すべての言葉に言える事です。あなた方が言葉を乱用するたびに、あなたの力を奪っています。つまり、言葉に力を入れられなくなるのです。適当に使っているからです。
クオンさんは、20代の時に「嘘にならないように表現するべきだ」というような事を聴いて、自分なりに実践してきました。もちろん嘘になってしまったこともたくさんありますけども、より教える立場になったときに、それを意識しています。やると言ったらどういうレベルでもやってみる・・・というような事ですね。
そうしないと言葉が生きないのです。エネルギーが拡散して、結果的には、自分のいう言葉が自分で信じられなくなります。「口ばっかり・・・」というような状態ですね。
これを改善するためには、言ったことを実践する事です。どんな小さな事であってもです。練習し、自分への信頼を取り戻してください。
あなたが「愛している」とか「ありがとう」とか使うとき、言うべきだから言っている・・・という事がないでしょうか? 確かに人間関係の円滑化を慮ると、そこで一言感謝の言葉があると氣持ちがいいというような事もあるでしょう。
でも、よく考えて欲しいのです。あなた方がそのようにばかり使っていると、あなたはその言葉の持っているパワーを見過ごすのです。(感謝の言葉すら言わない・・というのは論外ですが)
相手に対する敬意というよりも先に、その言葉自体を大事に使ってみましょう。相手云々関係なくです。「私はこの言葉を慈しむように使いたい」というような事ですね。
大事に「愛してる」とか「ありがとう」というのです。もう一度言いますが、相手にそれが伝わるようにではありません。あなたがその言葉としっかりリンクする事を言っているのです。その言葉の持っているパワーを最大限引き出すために、その言葉を大事にしてみるのです。
考えても見てください。もしも、この世に、「ありがとう」や「愛しています」という言葉が存在しなかったら・・・どんな世界になるでしょう?あなたのその氣持ち・・・・どのように伝えられるでしょうか?
そうですね。その氣持ちがあってこその言葉なのです。慈しむ心があってこその「愛」だし、「感謝」なのです。
そのように生きた言葉ならば、受け取れる人にとっては光となって、その人の深い場所まで照らすような明るい、あたたかいものとして伝わるでしょう。でも、それは、相手を思ったから・・・ではないのです。
分かるでしょうか?
それは、あなたがその言葉を大事に使ったからなのです。
身近な話であれば、例えば、良い料理人は、素材を生かすように料理をします。もちろん結果的にお客さんに喜んで欲しいという事はあるでしょう。でも、素材の味を殺して、いろんなことをして、「ほら、うまいだろう」と
ドヤ顔で出された料理は、そういうオーラをしています。押し付けの波動が強いエゴエゴなのです。
良い料理人は謙虚であり、自分が整える役割だという事を知っています。素材を生かし、バランスを考え、感覚を研ぎ澄まして、一番よい状態になるようにするのです。そこには、言ってみれば、料理というものに対する愛があり、素材に対する感謝があり、いろんな物事を大事にするという意識があります。
そういうことが結果的にお客さんに伝わるわけです。分かる人にはそれがすごくよくわかります。でも、わからない人は、知名度や値段で判断するしかない(笑)
何にでも言えることです。物事をよりよくしていこうと思うときに、必ず行き着く場所は
そういうところです。(ここでのよりよく・・・は、波動的によりよく・・・という意味です)
あなたがあなた自身や、あなたが関わる仕事や、あなたが生み出す創造物や、人間関係、様々な側面において、よりよくしていきたいと思うときに、必ず必要な要素が、「感謝」であり、「より本質的な愛」だと言えます。
それを改めて一から学んで思い出して確認できるのは、こういう世界ならではですね。
年末に向けて、一年のおさらいです。ここ7年のおさらいです。
「ありがとう」「あいしてる」を慈しむ氣持ちで、この言葉自体を大事にする氣持ち、そして、もちろん自分を大事に思う氣持ちで、使ってみましょう。
周囲の人に対しても同じです。大事に使って欲しい言葉ですよ。
だって、あなたの魂とつながれる魔法の言葉なのですから。
by セトゥーラス
*このテキストを無断でコピー、転写し使用することを禁じます。著作:おとだま元氣塾 クオン